そもそももつ鍋の起源とは?知られざるもつ鍋の歴史

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全国的に人気が高く、最近ではお取り寄せグルメの定番であり上位に位置する「もつ鍋」。

しかし、意外にもその起源は他の鍋と違って歴史が新しく、また現在の印象とは少し違ったものでした。

そんなもつ鍋の起源を学ぶことで、よりいっそうもつ鍋を美味しく食べられるようになりますよ!

はじめは福岡の炭鉱で働く人々のために作られた

現在私たちが食べているもつ鍋の原点は意外にも戦後間もない頃に生まれたものです。

すき焼きなどが江戸時代から食べられていたことを考えるとその歴史は比較的新しいものといえますね。

もともとは福岡県の炭鉱夫が、安価だったもつ(ホルモン)を鉄製の鍋で炒めて食べたことが始まりです。

これにニラを加えていたというので、まさに現在のもつ鍋の原型といえますね。

当時、ホルモンは捨てられていたような部位なので、かなり捨て値で買えたようです。

ちなみにこの炭鉱夫が朝鮮系の人間だったという噂もありますが、実際韓国や朝鮮では日本よりも肉食文化が発達していますのであながちデマではなさそうですね。

豆知識としては、日本では牛や豚を30くらいの部位にしか分けていなかったのですが、朝鮮の人々は60近くの部位に分けて食べていたということですから昔からホルモンなども余すことなく食べていたんでしょうね。

安くてボリュームがあるから貧しい人もおなかいっぱいに

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そんなホルモンを使ったもつ鍋はかなり安く、さらには野菜も一緒に加えるとボリュームもあり庶民の食欲を効率よく満たしてくれていたようです。

戦後の復興の中で貧しい人たちも多く、そんな人々の食事情を支えてくれていた背景もあるんですね。

福岡から全国に広がり人気となった

そうした地域限定の郷土料理だったもつ鍋が全国的に広がるきっかけを得たのは1990年代はじめ。

奇しくもバブル経済が崩壊して、安価なもつ鍋は戦後と同じように経済的事情から懐が寂しくなったビジネスマンにとって救世主として取り上げられ始めたのです。

このときは一過性のブームとして過ぎ去りましたが、流行のともし火は消えることなく残り、2000年代に入り東京の飲食業界で爆発的に人気が上がりその勢いのまま今に至るといった経緯をたどりました。

海外でも人気なの?

最近ではもつ鍋は世界進出も果たしていて、海外の方にも人気の料理となっています。

実際日本より海外のほうが文化的に肉食が発達していますし、内臓関係なども食べる地域は多いので、抵抗なく受け入れられているようです。

もつの代表でもある腸などはドイツではソーセージとして親しまれているわけですから、当然皆さん違和感なく食べられるというわけです。